洗顔方法は一つではありません。
お肌に合わせて行いますが、乾燥肌の場合はどのように行なったら良いのかお伝えしていきたいと思います。
ここでお伝えするのは、過剰なスキンケアにより乾燥を招いてしまったお肌のお手入れ方法です。
ご自身に合った洗顔方法や洗顔料の参考にしていただけたらと思います。
(先天性乾燥肌の方には不向きな内容になります)
乾燥肌ってどうなっているの?
乾燥肌と言っても、先天性の乾燥肌から過度なスキンケアによってなる場合もあります。
乾燥肌とはバリア機能の衰え、つまり皮脂腺の分泌量が弱くなって角質層の水分量が20%以下になったお肌の事です。
よく聞くインナードライとは、ちょっと脂っぽいお肌ですが実はお肌の水分量が少なくなっている状態の事を言います。
簡単にお伝えすると、バリア機能である皮脂膜を洗い流し過ぎないスキンケアが必要になります。
皮脂膜を洗い過ぎるとは?
皮脂膜を必要以上に洗い流している状況は、皆さんが行なっているスキンケアにあります。
特にクレンジング時や洗顔時に皮脂膜を洗い流しています。
こんな事はないですか?
- 長い時間クレンジングを行う
- 長い時間洗顔をする
- 朝夜と洗顔する(お肌の状態による)
- 二度洗顔
- 熱いお湯で洗い流す
- 洗顔後に保湿をしない
この他にも有ると思いますが、このようなところではないでしょうか。
特にクレンジングや洗顔を過剰に行うのは良くありません。
乾燥肌を修復する(過剰なスキンケアで乾燥肌になったお肌)には、まずバリア機能を必要以上に洗い流さないようにして角質層を整えていく必要があります。
乾燥肌向けスキンケア方法
ではどのようなお手入れが良いのでしょうか。
(ここでお伝えするスキンケア方法は全ての方に合うものではありません)
クレンジング
まずはクレンジング料です。
クレンジング料はメイクを落とす為のものであるのはご存知と思います。
クレンジング料も洗浄力が強めのものは使用しない方が良いとされていますが、その前にまずはメイクを洗顔でなどで簡単に落とすタイプに変えてみるのも一つの方法です。
肌に密着力が強いメイクをした場合は、洗浄力の強いクレンジング料で落とさなければなりません。
洗浄力の弱いクレンジング料ではメイク残りも心配になりますし、お肌に残っていたら肌トラブルを招く可能性が高くなります。
出来ればミネラル系が良いと思います。
ポイントメイクならば専用のリムーバーかクレンジングオイルで落とします。
これならば洗浄力の弱いクレンジング料でも簡単に落とせますので、メイクの種類を見直してみましょう。
話しがそれてしまいました。
まずクレンジングを行う時は
- Tゾーン(おでこ)
- Uゾーン(顎まわり)
- 頬
の順番で洗います。
これは皮脂の多い部分から乾燥しやすい部分へ洗う事で、クレンジング料の洗浄力を弱くする為です。
クレンジングで注意する事は
- 擦り過ぎない
- 短時間で済ませる(1分以内)
- 熱いお湯ではなく、ぬるま湯で濯ぐ
クレンジング料には界面活性剤によりメイクを洗い流しますが、必要以上に擦ると皮脂も取り除き過ぎてしまいます。
簡単に洗い流せるメイクならば、洗浄力の弱いクレンジングミルクやジェルタイプでも短時間で十分洗い流せます。
なのでクレンジング料だけでなく、メイクの種類も乾燥肌の時には気を使う必要があります。
夜の洗顔
クレンジングの後に洗顔をしますが、ダブル洗顔不要のクレンジング料もありますので使用しているクレンジング料の使用方法に従いましょう。
洗顔する順番も基本的にはクレンジング時と同じです。
ではどのような洗顔料を使用した方が良いのでしょうか。
洗顔フォームなどの簡単に泡が立つタイプは乾燥肌の時にはおすすめしません。
これは界面活性剤の量が多い傾向にあるからです。
この量を増やす事で、泡が立ちやすくなっているんです。乾燥肌でない時にはとても簡単で使いやすいんですけどね。
おすすめは弱酸性の洗顔料。弱酸性とアルカリ性洗顔料がありますが、アルカリ性は角質を柔らかくする特性があります。
なので乾燥肌にはちょっと強すぎるかもしれません。
ちなみに石鹸はアルカリ性ですが、植物油で作られた無添加の石鹸は皮脂膜を落としにくいと言われています。
乾燥肌にもお使いできますが、角質層の潤い成分は洗い流しやすいので洗い流すぎは避けましょう。
洗顔時には泡で洗うと言われています。手でお肌は擦らないようにします。
泡は本来クッションの役目をしますので、優しく洗うには弾力のある泡を作る事が重要です。
洗顔とはお肌の皮脂汚れを落とすものですが、クレンジング後の余分な成分を洗い流す役割もあります。
クレンジングした場合は皮脂汚れも洗い流してしまいますので、この場合の洗顔に掛ける時間は短く行うのが良いでしょう。
朝の洗顔
乾燥肌の時に朝も夜も洗顔料を使用するのはお肌に良くありません。
朝はぬるま湯のみで洗顔をします。洗顔料は使いません。
ただこれは夜にクレンジングや洗顔をしている前提となります。
前日の夜に疲れて寝てしまったとかの場合は別です。
ぬるま湯だけでも皮脂はある程度洗い流せます。
実際にぬるま湯だけで洗った後は乾燥を感じると思います。
保湿の方法
乾燥肌の時って化粧水などを多めに使用しがち。
でもお肌につけ過ぎは良くないんです。
更に乾燥が進む場合もあります。
これはお肌に自己修復機能が備わっているんですが、水分を多く与え続けるとこの機能が弱まる傾向にあります。
ではどのように行えばよいのでしょうか。
シンプルなお手入れ方法をお伝えします。
まず保湿に使用するのはセラミド配合の化粧品がおすすめです。
ヒアルロン酸などもありますが、こちらよりも保湿能力は高めです。
またビタミンA配合の化粧品も同時に取り入れると良いかもしれません。
角質層はビタミンAにより整えられていますので、乱れた角質を正常化するサポートをしてくれます。
この他にヘパリン類似物質配合の化粧品も角質を整えるのに期待されている成分です。
化粧水(もしくは美容液)でお肌につけますが、量を多めに使用しなくても良いです。つけ過ぎは乾燥を招く場合があります。
化粧水なら500円玉あるかないか位を手に取り、お顔全体に塗ります。この時に擦らないでください。
押すように付けていきます。
さてさて、この後はホホバオイルかアルガンオイル、スクワレン(スクワラン)などの保湿を閉じ込めるのに優れた化粧品が良いです。
植物オイルは未精製がおすすめですが、合わない場合は精製された透明なもの、植物油が合わない場合はワセリンを薄く塗るだけのシンプルスキンケアです。
とてもシンプルでおすすめな方法なので、お肌に合えばまずは一週間くらい試してみてください。
ただここでお伝えしたのは、過剰なスキンケアにより乾燥してしまったお肌へのお手入れ方法の一つです。
ご紹介した成分なども、ご参考程度にお選び下さい。
乾燥肌が改善できれば幸いです。